宗教法人の消費税Q&A
QA11.特定収入が消費税の計算に与える影響
Q.特定収入について、消費税の計算にどのような影響がありますか
A.先の質問(QA10)でありましたように、宗教法人は特定収入の収入に占める割合が高いことが特徴です。
宗教法人が課税事業者であり、一般課税方式を採用している場合、特定収入を原資として資産の購入など課税仕入を行った場合
に、単純に仕入税額控除を行うと、還付のみが発生してしまい不合理な結果となります。
そこで、特定収入割合が5%を超えるときは、特定収入に係る課税仕入れ等の税額は仕入税額控除の対象としないことになって
います。
<特定収入割合の計算式>
特定収入割合が5%超える場合の消費税の計算は、次の計算式となります。
調整前の仕入控除税額とは、通常の計算方法により計算した仕入控除税額をいいます。
なお、特定収入割合が5%を超える場合の、具体的な消費税の計算方法をQA12に記載しています。